36 向井side ページ36
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向井side
先月の営業成績が発表された。
多くの人から「おめでとう」「すごい」と声がかかる。
2位というのは、それくらい誇れる順位。
でも、でも、トップじゃないとダメなんや＿＿
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Aと出会ったのは大学1年生の春。
上京したばかりかつ人見知りやった俺は、周りにうまく馴染めなかった。
そのくせ1人でおるのを見られたくなくて、空き時間には人が少ない所を探し回った。
…こんな所に。
校舎から少し離れたところにポツンとあるベンチ。
その様子が自分と重なり、思わず腰かけた。
なんやろう…めっちゃ落ち着く…
『いいよね、ココ』
向「うん………、へ！？！？」
いきなり背後からかけられた声。
ビビりな俺はベンチから転げ落ちた。
痛い……
誰もおらんと思ったのに。
『大丈夫！？ごめんなさい驚かせて』
そう言って俺に手を差し伸べた女の子。
ショートヘアがよく似合う子やった。
『驚いて転げ落ちる人、初めて見た』
あと、笑顔がめちゃくちゃ可愛い。
『私、岩本A。あなたは？』
向「…向井康二、です」
『もしかして関西出身？』
向「はい」
俺と話しても面白くないやろうに、彼女はたくさん話しかけてくれた。
『やっぱり、なんでやねん！とか言うの？』
向「あんま言わへんな」
何でも楽しそうに聞いてくれるから、俺も少しずつ自分のことを話すようになった。
同い年である事、同じ学部である事、お互い兄がいる事。
共通点を見つけるたびに嬉しくなる。
気づいたらここで彼女と話す時間が、俺の1番の楽しみになっていた。
向「あのさ…Aって呼んでもええ？」
『えっ』
2年生の春。
もっともっと親しくなりたくて、思わず言ってまった。
2人の間に流れる沈黙。
俺は後悔した。
大して仲良くもないのに、調子乗ったなって。
とにかく、謝ろう。
向「ごめ」
『……康二くん？』
向「！！！」
その瞬間、胸がぐわってなった。
恋とかよく分からんかったけど、これはすぐ分かった。
＿＿＿＿彼女のことが好きや。
「照れるなー」ってはにかむ姿が可愛くてたまらん。
向「A」
『はーい』
勢いで好きって言ってしまいそうになる。
あかん。こういうのは段階を踏まんと。
まず2人で出かけたりとか＿＿
そんな事を考えとった矢先、彼女はココに来んくなった。
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あんこ(プロフ) - 愛結さん» コメントありがとうございます(o^^o)叫びそうにまでなっていただけたとは！最高の褒め言葉です。私が書くとどうしても阿部様になってしまいがちです…そんな彼が素敵なので。引き続きよろしくお願いします★ (4月25日 20時) (
レス) id: e8d67e08c2 (このIDを非表示/違反報告)
愛結(プロフ) - 阿部様書いてくださってありがとうございます。仕事休憩中に叫びそうになりました． (4月25日 13時) (レス) @page32 id: 6e8b454d13 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - みぃ〜さん» 初めまして。コメントありがとうございます★同士の方いらっしゃって嬉しすぎます(*^_^*)もう少し出せたらと思ってますので楽しみにしていてください♪引き続きよろしくお願いします！ (3月21日 8時) (レス) @page37 id: 69aa8b4767 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ〜(プロフ) - 初めまして。橙さんの相棒はあの人しかいないですね！私、同士です！この作品に出てきたことがなんか嬉しかったです☆色々とお忙しいと思いますが、マイペースに更新頑張ってください！楽しみにしてます♡ (3月21日 0時) (レス) @page37 id: db78e452a1 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます★私の趣味全開の小説にそう言っていただけると励みになります(o^^o)しかも私の心配までありがとうございます…！無理せず頑張ります！今後ともよろしくお願いします♡ (3月16日 8時) (レス) id: 69aa8b4767 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2024年2月11日 21時
