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"やっぱ好きなんだね。___の事"
ん?突然の事で理解が追いつかない。
『えっと…私が好きだったのはきょーちゃんで…』
京「本当に、そうかな?」
小さい頃、きょーちゃんが大好きだった。
彼にも何回か伝えてきたはずだが、伝わってなかった?
京「俺は気づいてたよ。Aが本当に好きな人は別にいること」
『そんな』
京「きっと、気持ちに制限をかけてるんだと思う。無意識にね」
"気持ちに制限"
これは、つばきさんの言っていたフィルターに関係してる?
もしそのフィルターを外すことが出来れば"本当に好きな人"や"どうしたいか"が分かるのかな。
京「…もう、いいんじゃない?」
そう言った彼の表情はとても優しくて、目をそらすことが出来なかった。
深「なーに見つめあってんのさ」
湊「Aとパパ、らぶらぶ!」
『お、おかえり!すべり台終わったの?』
湊「つぎはおにごっこ!パパがおに!」
京「まじか…」
湊くんに促されるまま4人で鬼ごっこ。
湊「つぎはみなとがおに!」
子どもの体力に限界は無いのだろうか。
楽しそうに追いかけてくる彼を見てそう思った。
湊「パパ〜おなかすいた〜」
京「じゃ…お昼に…するか」
きょーちゃんと湊くんが手を洗いに行き、私と辰哉はバッグの中身を広げる担当。しかし、ヘトヘトな私たちは敷物を敷いた瞬間に並んで体育座り。
『やっと…休める…』
深「…もう、動けない」
そう言って膝に顔をうずめる辰哉。
深「数年分の運動した…」
『インドアだもんね。帰ってゲームしたいでしょ』
深「うん。でも、今はAといたいから」
顔だけこちらを向けてそんな事を言う。
なんだろう…やけに積極的だな?
湊「たつや〜〜」
戻ってきた湊くんが辰哉の背中に飛びついた。
京「あれ、準備が全然進んでない」
『ごめんなさい!すぐやります!』
急いでお弁当を広げ、私たちも手を洗い「いただきます」をする。
湊「このおにぎり、しかく!」
辰哉の膝の間に座った彼は、他のものとは少し形の違うおにぎりを指さした。すると、辰哉がそれを私に「はい」と手渡す。
深「これ…俺が作った。見た目はアレだけど味は」
『ありがと。嬉しい』
1口かじると私の好きな具が姿を現した。
『ツナマヨ…!』
深「具も愛情もたっぷり♡」
京「手汗もたっぷり♡」
『え』
深「ちょっと!妙にリアルな冗談やめて!」
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あんこ(プロフ) - 理科さん» こちらこそ本当にありがとうございました!面白いと言っていただけて良かったです。慣れない執筆でしたが、読んでくださる方々のおかげで書き切る事が出来ました(*^^*)ぜひまた読み返してあげてください♡♡ (2月23日 10時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - 私の毎日の楽しみが終わってしまったけど、ほんと面白かったです!ありがとうございます♡そして、お疲れ様でした!仕事の休憩中にニヤニヤしながら読んだリしてました☺︎︎また全部通して読んで幸せ気分になりたいと思います♡ (2月22日 22時) (レス) id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 理科さん» もしかして、書き始めた頃にもコメントいただきましたか!?そこから読んでいただけてるの嬉しすぎます(>_<)新作も読んでいただきありがとうございます★緑さんもめちゃくちゃ良かったですよね…リアル感もあって!笑顔が眩しい…。私も旦那に呆れられてます(笑) (2月18日 8時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - すっごい面白いです!もうすぐ終わっちゃうの、寂しいなぁ。新作も楽しんでます♡余談ですが、私は💚ちゃん推しなので、ドライブしたいです。💚好きすぎて、息子に呆れられてます。 (2月17日 22時) (レス) @page48 id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - SnowManLOVEさん» はじめまして。コメントありがとうございます!スノさんは全員が魅力的ですよね(^^)★続きが見たいと言っていただけて嬉しいです。更新頑張ります! (2月1日 13時) (レス) id: 3da351ad37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんこ | 作成日時:2023年12月26日 21時