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順番に苺を乗せていくが…センスがなさすぎる。
ただただ苺が乗せられているだけのケーキ。
前回もこんな感じで喜んでくれたからいいんだろうけど、もう少しどうにかならないかなあ。
スマホで検索してみると、涼太にピッタリな物を発見。
『これ!これやりたい!』
ラ「バラ?」
そう。私が見つけたのは苺をバラの形に飾り付けたケーキだ。
涼太にはバラが似合うなって常々思っていたから、ぜひ挑戦してみたい。
目「前に奥さんが作ってた気がする」
渡「こんなの俺らに出来るか?」
深「とりあえずやってみよ〜」
見よう見まねで飾り付けて行った結果、何となくそれらしい物が出来上がった。
深「え、すごくない?」
目「はい。ちゃんとバラに見えます」
ラ「お兄ちゃん絶対喜ぶね!!」
渡「〆は……はい、A」
翔太から渡されたのは私が精一杯書いたチョコプレート。
『ちゃんと真ん中に置けた?』
ラ「うんうん。良い感じ!」
深「いつもありがとう、だって」
目「Aらしいメッセージ」
渡「よし。ケーキも出来たし、行くぞ」
料理は前回同様にテイクアウトを予約済みで、私と翔太が取りに行く事になっている。
『いってきまーす』
深「よろしく〜」
目「片付けは任せて」
みんなに見送られながら、蓮さんの店を後にした。
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無事に商品を受け取り、車内がいい匂いでいっぱい。
『いい匂い…お腹すいた…』
渡「…そうだな」
てっきり笑われると思ったのに。
予想外な反応を返されて調子が狂う。
さっきから様子がおかしいような…
こういう時は、何か話があるのだと分かるようになってしまった。
……ひとまず彼から話し出すのを待ってみよう。
渡「あのさ、」
信号が赤になったタイミングでようやく口を開く翔太。
渡「結婚、とか考えてる?」
まだまだ自分とは縁遠いものだと思っていたけど、そろそろ考えてもいい頃なのかな。
____ 私の気持ちは。
渡「いや、あの、一応!念のため!聞いとこうかと思っただけで、」
『……翔太とこれからも一緒にいたいです』
渡「それって」
自分の言葉に恥ずかしくなった私は慌てて手で顔を覆う。
渡「そっかそっか。俺と一緒にいたいのか」
『う、うるさい!ほら、青になったよ』
渡「ふはっ………待ってて、ちゃんとするから」
前を向いたまま彼がこぼしたその言葉に、心臓がうるさく音を立てた。
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あんこ(プロフ) - 理科さん» こちらこそ本当にありがとうございました!面白いと言っていただけて良かったです。慣れない執筆でしたが、読んでくださる方々のおかげで書き切る事が出来ました(*^^*)ぜひまた読み返してあげてください♡♡ (2月23日 10時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - 私の毎日の楽しみが終わってしまったけど、ほんと面白かったです!ありがとうございます♡そして、お疲れ様でした!仕事の休憩中にニヤニヤしながら読んだリしてました☺︎︎また全部通して読んで幸せ気分になりたいと思います♡ (2月22日 22時) (レス) id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 理科さん» もしかして、書き始めた頃にもコメントいただきましたか!?そこから読んでいただけてるの嬉しすぎます(>_<)新作も読んでいただきありがとうございます★緑さんもめちゃくちゃ良かったですよね…リアル感もあって!笑顔が眩しい…。私も旦那に呆れられてます(笑) (2月18日 8時) (レス) id: e42437901a (このIDを非表示/違反報告)
理科(プロフ) - すっごい面白いです!もうすぐ終わっちゃうの、寂しいなぁ。新作も楽しんでます♡余談ですが、私は💚ちゃん推しなので、ドライブしたいです。💚好きすぎて、息子に呆れられてます。 (2月17日 22時) (レス) @page48 id: aa7fd4008a (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - SnowManLOVEさん» はじめまして。コメントありがとうございます!スノさんは全員が魅力的ですよね(^^)★続きが見たいと言っていただけて嬉しいです。更新頑張ります! (2月1日 13時) (レス) id: 3da351ad37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あんこ | 作成日時:2023年12月26日 21時