My Destiny IV

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あ、この曲。
私が最近ハマってるドラマの主題歌だ。



『うわ〜かっこいい…』


つ「制服やスーツで踊ってもかっこいい振り付けにしたって言ってました」


阿「そんな感じするね」


渡「いやこれ、プロの振り付けじゃん」



曲が終わり私たちに気づいた彼は、ふにゃっと笑い嬉しそうに手を振ってくれた。ダンスの時とのギャップがすごい。



佐「踊ってる時、あの主演の人に見えた！」


向「わかる！髪型も似てたよなあ」


深「そのドラマ俺も見てる〜」



たくさん元気もらったし、午後からも頑張ろう！



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『まずは、ペアを決めましょう』



各屋台を2人1組で担当する為、グッチーで決めた。



『私と佐久間くんはスーパーボールすくい担当、向井くんは白石さんと射的担当ね』


佐「やった！Aちゃんと一緒〜〜」


向「くそ〜う。でも絶対盛り上げよな！白石さん！」


白「う、うんっ」



クラスでもかなり控えめな白石さん。
こういうのは苦手そうだけど楽しんでくれるといいな。



ひっきりなしにやって来るお客さんの対応は、想像以上に大変だった。でもみんなの楽しそうな笑顔を見ていると、頑張ろうという気持ちが湧いてくる。



目「すごっ！本格的じゃん」


宮「これは準備大変だっただろうね」



少ししてやってきた彼ら。
クラス中(客も含む)が色めき立つ。



佐「スーパーボールすくいやってってー！」


向「射的も楽しいで〜」


女生徒「輪投げ勝負とかどうですか？」



全員の注目が彼らに集まる中、私は射的コーナーで座っている白石さんに声をかける。



『私も座っていい？』


白「A先生っ…はい、ぜひ」


『どう？文化祭』


白「楽しい、です。でも、全然うまく話せなくて」



楽しいと言いつつ寂しそうな笑顔を見せた彼女。



白「向井くんみたいになりたいです」


『そっか。たしかに彼はすごいけど、無理して目指す必要は無いよ』


白「え？」


『あなたにはあなたの良さがあるから』



そんな時、タイミングよく声をかけてきた翔太。



渡「射的いま空いてんの？」


『白石さん！この人で練習してみよう！』


渡「は？練習？」



何事にも前向きで一生懸命な白石さん。
緊張しながらも1つ1つ丁寧にこなしていく。



白「先生！どうでしたか？」


『すっごく良かった！』



「やった」と喜ぶその笑顔は、さっきとは全然違う。



渡「なんか今の教師っぽいじゃん」


『ぽいじゃなくて、教師なんです私！』



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