My Destiny Ⅲ (ページ46)

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目「えっ！文化祭で浴衣着るの？」

『そうしないと話し合いが進まなくて…』

私が浴衣を着る事を伝えたら、コロッと意見を変えた2人。そこからは、あっという間に縁日の内容まで決まったのだ。

『輪投げとか、スーパーボールすくいとか』

目「楽しそう！それって一般参加もできる？」

『できるよ』

そう答えると、彼はキラキラした目でこちらを見る。

『見に…来る？』

目「行く！Aの浴衣姿たのしみ」

今日2人でご飯に来たのは"聞きたいことがある"と言われたから。「そういえば」と昨日の話題を振ってみると、彼はおもむろに口を開いた。

目「その後、幼馴染と進展あった？」

『ああ…今は…私がずるい女で…』

ここ数日で起きた出来事を説明すると「宮舘さんは？」と聞かれる。

『涼太？特に何も…』

目「そっか」

なぜここで涼太の名前が出てくるのだろう。
今度、彼にも相談してみようかな？

ふと私はカバンに入れていたお土産を思い出し、蓮さんに渡した。

目「ありがと。すのパー行ってきたんだ」

『うん。楽しかったよ』

目「いいなー。ね、写真ないの？」

翔太とのツーショットを見せれば、目を見開いて驚く。

目「めっちゃ意外。渡辺さんがカチューシャ…」

『誕生日の特別待遇だったからね』

目「何それ(笑)」

食事を終えて、家まで送ってくれる事になった。

目「次はいつ店に来てくれる？」

『どうだろ。昨日行ったばっかりだしな～』

目「本当は毎日でも…あ、これ以上はだめ」

途中まで言いかけて、慌てて口をつぐむ。

目「渡辺さんに言われてるの。Aにあまりちょっかい出すなって」

『ちょっかい(笑)』

目「彼氏気取りですか？って言い返してやった」

そう言った彼は楽しそうに笑った。

目「俺は…Aをずるいとは思わない」

『？』

目「焦る必要も、無理に結論を出す必要もないと思う」

でも、このまま曖昧にしておくのは不誠実じゃ。

目「というのはあくまでも俺の意見。決めるのはAだから。俺でよければいつでも話聞かせて」

『…ありがとう』

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お風呂上がり。
誕プレでもらったクッションに座ってスマホを開くとメッセージが届いていた。

宮舘メッセージの送信を取り消しました
お疲れ様。水曜日って予定ある?試作の味見をしてほしいんだけど

涼太には珍しい送信取消。
そんな事より試作の味見？絶対行く！

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