My Destiny Ⅲ (ページ44)

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土日かなり楽しんだし、今日からまた仕事も頑張ろう！

『おはようございます』

阿「おはようございます」

岩「おはよーございます！先日はお見苦しい所を…」

『とんでもない。ただ、絶叫系苦手なのは意外でした』

阿「えっ照が絶叫系？あんな嫌いなのに」

岩「つーちゃ、妻が好きなのは一緒に乗りたいからね」

つーちゃんって呼んでるのかな？可愛い。

岩「愛があればへっちゃらですよ！」

阿「よくもまあそういう事をサラッと…」

岩「渡辺さんもそうだったんじゃないですか？」

『え！？ど、でしょお？』

急に翔太の名前を出され、変な回答をしてしまった。
阿部先生はニヤニヤしてるし話題を変えないと…。

『そうだ。文化祭の話し合いって進んでますか？』

雪坂高校では毎年11月に文化祭があり、準備に時間がかかるので早めに内容を決めないといけないのだ。

阿「うちのクラスはコスプレ喫茶が有力です」

岩「阿部ちゃんのコスプレ…いいね」

阿「なんで俺がする事になってるの」

コスプレかあ…高校の時に無理やりメイドを着せられて、恥ずかしかった記憶しかない。

阿「A先生のクラスはどうですか？」

『それが…』

私のクラスは二極化してしまっている。
(縁日をやりたい女子 vs 劇をやりたい男子)
男子の一部は縁日で良いと言っているが、問題は彼らだ。

向「縁日なんて地味やん。劇やりたい！」

佐「俺は千秋になるんだああ」

女生徒「地味じゃない！てか千秋って何？！」

2人が引かない事には、話し合いがまったく進まない。

『他のクラスはもう決まってるよ？だから、うちもそろそろ決めたいな～』

向「いくらAちゃんの頼みでも今回は無理や」

佐「俺も、やだ」

だめだ。聞く耳を持ってくれない。
困り果てていると、女子生徒がある提案をした。

女生徒「みんなで浴衣を着るのは…どうかな？」

その提案に真っ先に反応したのは佐久間くん。

佐「みんなにAちゃんは含まれる？」

『え、わたし？』

向「生徒は無理でもAちゃんなら着れるんちゃう？」

佐「それだったら考えなくもない」

女生徒「先生お願い！聞いてみてください！」

職員室に戻り確認すると予想通りの回答だった。
浴衣は着るのに時間がかかるため教員のみ可らしい。

学校で浴衣姿になるのは抵抗あるけど、それでクラスの意見がまとまるなら。

私は、文化祭で浴衣を着る事を選んだ。

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