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渡「俺らが作るのとは雲泥の差」
宮「そんなことない。あれはあれで特別だよ」
『すっごい綺麗。蓮さんが作ってくれたの？』
目「ううん。Aの誕生日パーティーするって言ったら、オーナー達が立候補してくれて」
まさかオーナー夫婦が…これはまたお礼に伺わないと。
深「でもなんでオレンジ？」
目「9月7日の誕生花がオレンジだからだそうです。ちなみに花言葉は"純粋""愛らしさ"」
ラ「わ〜Aちゃんにぴったり」
宮「素敵なオーナーさんだね」
私はその言葉に全力で首を縦に振った。
目「オーナー達に見せたいから、Aがケーキ持ってる写真撮っていい？」
『うん！』
パシャ
写真を撮った蓮さんがスマホをカバンに入れようとすると、翔太がその手を掴む。
渡「俺らにもその写真送って」
目「連絡先、知らないですし」
渡「ラウに送って。今すぐ」
目「…はい」
あとからみんなで写真撮るのに？と思ったけど、口を挟むと怒られそうなのでやめておこう。
深「ではここでプレゼントタ〜イム」
そう言って奥から何やら大きい物を抱えてきた辰哉。
宮「お誕生日おめでとう」
ラ「素敵な1年になりますよーに」
渡「開けてみて」
促されるままラッピングを外すと、中から出てきたのはちいかめの抱き枕。可愛すぎる。
『ありがとう…チョイスが天才…』
宮「喜んでもらえてよかった」
深「今回は"癒し"がテーマ。抱き枕で癒されて〜」
渡「もう1つは7日の夜。家に届くから」
『えっ！まだあるの？』
ラ「中身は届いてからのお楽しみ♪」
これだけでも十分幸せなのに。
ちいかめを抱きしめていると「俺からも」と蓮さんが紙袋を手渡してくれた。中身は綺麗な水色のタンブラー。
『これってイチバンボシの？ずっと気になってたんだ』
目「知ってる。カフェ来るたびに見てたよね」
『うん…しかもこの色を狙ってた』
目「俺も黒持ってるんだけど、すごい実用的で」
渡「あー。これ10色もあるんだー。俺も欲しいー」
めちゃくちゃ棒読みな翔太が、蓮さんの言葉を遮る。
深「ほんとだ〜俺は紫かなあ」
ラ「俺は白！お兄ちゃんは赤ね」
宮「えっ俺も？」
次々とみんなが希望の色をあげていき、最後は翔太。
渡「青。2人でお揃いにしようとか考えてた？…させるわけねーじゃん」
「あはは」と苦笑する蓮さんは、私の耳元でこう囁いた。
"Aの幼馴染たち怖すぎる…"と。
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年11月4日 15時
