My Destiny Ⅲ (ページ24)

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ピロン♪

職員室で今日の予定を確認しているとスマホが鳴る。
差出人はラウだ。

♡ party invitation ♡

日時：9月3日(水)19：30
場所：お兄ちゃんのお家

スペシャルゲスト：蓮くん

一緒に楽しもうね！

♡ With love ♡

相変わらずの可愛さに頬が緩む。
画面を見ていると、2人が朝練から戻ってきた。

『朝練お疲れ様でした』

阿「ありがとうございます。何見てるんですか？」

『これです。今夜パーティーがあって』

岩「パーティー招待状…今日でしたっけ、お誕生日」

『いえ誕生日は週末ですが、場所の都合で』

いつも場所が涼太の家なので、当日ではなく前後の水曜日に開催される事が多いのだ。

阿「スペシャルゲストの蓮くんって…目黒くん？」

岩「えっ！幼馴染とうまくやってるんですね」

『そうなんですよ。嬉しいです』

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残りの仕事を終えて時計を見ると19時。
「楽しんできてください」という2人に見送られ、涼太の家へ向かった。

ピンポーン

ラ「いらっしゃい！Aちゃん」

『ラウ～可愛い招待状ありがとね』

入口でタスキをかけてもらったりしていると、ラウの後ろから蓮さんが顔を出す。

目「Aおつかれさま」

『手伝いありがとう。スペシャルさん』

目「スペ…え？なに？」

困惑する蓮さんに「内緒」と言いながら、2人で顔を見合わせて笑った。

渡「おい目黒、はやく戻ってこい」

目「はい！」

『あの2人仲直りできたんだ』

ラ「そーだよ。さっ、俺らも行こ！」

パーン！

「「「「「A、ハッピーバースデー！」」」」」

クラッカーの音と共に、みんなが「おめでとう」と言ってくれる。もう何回目かも覚えてないけど、毎回とても嬉しい。

深「A！ほら座って」

宮「好きな物いっぱい作ったよ」

『嬉しい～ありがと～』

急いで手洗いうがいを済ませ、誕生日席に座った。
全員で手を合わせてから乾杯をする。

『あれ？辰哉飲まないの？』

深「うん。今日はやめとく」

どうしたんだろう…珍しい事もあるものだ。

渡「このパエリアうっま！」

『最高～！』

宮「それは目黒くん作だよ」

渡「お前すげーな」

目「喜んでもらえて何よりです」

しばらく美味しい料理とお酒をみんなで楽しんだ後、蓮さんがキッチンから何かを運んできた。

目「おまたせ」

『！わあっ…』

みんなの視線を釘付けにしたのは、オレンジ色の華やかなケーキだった。

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