My Destiny Ⅲ (ページ3)

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『久しぶりに来たけどすごい人…』

目「ここの花火大会って有名だもんね」

屋台エリアでまずは腹ごしらえと思ったが、予想以上の人出ですれ違うのも大変な状況。

『行こうか…蓮さんの事は私が守るから安心して』

目「守ってくれるの？普通逆じゃない？(笑)」

『いや、すれ違う人みんな蓮さん見てるから』

目「そう？…じゃあお言葉に甘えて」

繋いだ手をギュッとして「お願いします」と優しく微笑まれ、私の心臓は激しく音を立てる。恥ずかしくなった私は前を向き「何食べる？」と話を逸らした。

目「まずはご飯系かな。たこ焼きは？」

『いいね！並ぼっか』

たこ焼きと言えば関西出身の向井くんが思い浮かぶ。
もし会場にいたらきっと食べてるんだろうな…おや？

向「やっぱり屋台といえばたこ焼きやんなぁ」

佐「次はかき氷ね〜」

向「もちろん！交互に食べたいの並ぼうや」

思い浮かんだ彼が目の前にいるではないか。
2人の後ろに並ぶと蓮さんがあれ？という表情をしたので、唇に人差し指を当てる。

『いつ気づくか試そうよ』

目「いいね」

しかし、ずーっと2人は話に夢中で気づく気配がない。
相変わらず仲良しだなあと思っていると、ついに…

佐「んんんん？」

向「どしたん？さっくん」

佐「なんか、俺の千秋レーダーに反応が」

向「千秋ってあの男前さんのこと？」

佐「そそ。まさか花火来てたりして」

そんな2人の会話を聞き耐えられなくなった蓮さんは「こんばんは」と声をかける。

佐「！！千秋ぃい」

向「浴衣で男前がレベルアップしとるっ」

佐「それな！浴衣は反則！…ってAちゃん！？」

向「ほんまや！しかも浴衣やん！かわええな」

『ありがと。2人は今日も元気だね』

向「ずっと聞きたかってんけど、おふたりさんは」

佐「こーじ！次だよ！何頼むの」

向「えっとなぁ」

話していたらあっという間に順番が来た。

目「嫌じゃなければ…シェアでもいい？」

『もちろん！その方が色々食べれるし』

目「よかった。しょうゆ派だったよね」

『さすがです』

無事たこ焼きを購入し、4人で端によって食べる。

向「さっくん。はい、あーん」

佐「あーん…あっつ！！！！」

慌てふためく彼らを笑って見ていると、ツンツンとされ「俺らもする？」なんて首を傾げるから反応に困ってしまう。

ピロン♪

『ん？』

深澤写真まだ〜?

…すっかり忘れてた。

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