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待ちに待った金曜日。
今日は蓮さんとの事をみんなに話すつもり。
『こんばんは〜。ラウがいる！』
ラ「Aちゃん！」
『久しぶりだね』
ラ「んーAちゃんとは久しぶりかも」
私とは？みんなとは会ってたってこと？
宮「花火の日、ラウも来てくれたんだよ」
『そうだったんだ！』
深「Aちゃん。ここ座って」
Aちゃん…？あなたが言うと怖いです。
私は言われるがまま辰哉と翔太の間に座った。
渡「俺らに言う事あるんじゃねーの？」
『そうなの実は…』
深「なーにあの写真！」
あっ…写真ね…
深「目黒より先に見せてって言ったのに」
渡「ツーショ送るとか何考えてんの」
『ごめんなさい。色々ありまして』
宮「まあまあ2人とも。浴衣似合ってたね」
『ありがと。涼太の優しさが染みます』
そんな私たちの様子を楽しそうに見ていたラウが「じゃーん」とスマホ画面を見せてきた。
『あれ？これって…』
ラ「蓮くんと友達になりましたー！」
蓮くん？友達？どういう事？
渡「いつの間に仲良くなったわけ」
『すみません。理解が追い付かないので詳しく』
深「花火のあと目黒ここに来たんだよ」
話を聞くと、酔ってふらふらな蓮さんをラウが家まで送った時に仲良くなったのだとか。
宮「色々はしょりすぎじゃない？」
深「Aには必要最低限を…と」
この話が全てでは無さそうだけど、それ以上は聞かない事にした。
ラ「付き合う前に戻ったらしいね」
『うん。私も今日その話をしようと思って』
宮「じゃあAの言葉でも聞かせてくれる？」
涼太の一言でみんなの視線が集まる。
『彼ね、みんなといる私が好きだって言ってくれたの』
渡「俺らといるA？」
あの夜の出来事を思い出しながら説明した。
しっかりと2人で考えて出した結論なのだと。
ラ「そういう経緯があったんだね」
宮「そりゃ絶対に別れたとは言わない訳だ」
『本当に優しい人なんだよ』
深「あーあ。ただの嫌な奴だったら良かったのに」
辰哉は肘をついてそんな言葉を漏らす。
深「嫌いになりきれないじゃん」
『嫌いになりたいの？』
深「いえす。だって俺、視線で殺されかけたし」
宮「そんな事もあったね」
ラ「辰哉くん何やらかしたの(笑)」
皆が口々に話す中、1人黙っている翔太に声をかける。
『どうかした？』
渡「……俺、あいつに謝らなきゃ」
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年11月4日 15時
