My Destiny Ⅲ (ページ2)

今日:46 hit、昨日:82 hit、合計:102,271 hit

100 ページ2

・

妹「よし完成！いい感じじゃない？」

『ほんとだ〜可愛い。ありがとね』

母に着付け、妹にヘアセットをしてもらった。
鏡で後ろを見せてもらうと、いつも下ろしている髪が綺麗にまとめられていて浴衣にぴったり。

『ごめん、写真撮ってもらってもいい？』

妹「もちろん。でも写真撮るなんて珍しいね」

『みんな見せろってうるさいから…』

妹「えっ、一緒に行くんじゃないの？」

『行かないよ？』

妹「じゃあ誰と…」

妹からの問いに答えようとすると「大変！」と母が階段を駆け上がってくる。

『どうしたのお母さん』

母「いえ…のまえ…に、もで…る…みた…いな」

妹「深呼吸して、ね」

妹に促され深呼吸した母は、一息ついて話し出した。
マスクしてても隠しきれないオーラを纏ったモデルみたいな人がストーカー？を引き連れて家の前で立っているらしい…うん、心当たりしかない。

妹「お姉ちゃん？！」

浴衣で動きづらかったけど、私は階段を急いでおりて玄関を開ける。

『蓮さんっ！』

目「A、浴衣かわ…」

『とりあえず中入って！』

私は彼の腕を引いて玄関の中に入った。

目「お邪魔します」

『大丈夫？ストーカーいっぱいだったけど』

目「平気だよ。慣れてるし」

慣れるのもどうかと思うが…
そして、イケメンの浴衣姿の破壊力ハンパないな？

『浴衣、着てきてくれたんだね。似合ってる』

目「オーナーが貸してくれて。Aもすっごい可愛い」

お互い照れつつ褒めあっていると視線を感じる。

『…なに』

母「まさかAの知り合いだったなんて」

妹「目黒…蓮だ、本物！」

母「あら、かえでも知ってる人なの？」

目「はじめまして。Aさんの友人の目黒です」

爽やかな彼の笑顔に2人ともクラクラしてる。
そしてその後ろから父も顔を出す。

父「Aの…彼氏？」

目「お父さんもはじめまして。いえ、友人です」

父「お父さん…息子がいたらこんな感じか…」

妹「何しみじみしてるの」

みんなで談笑し、時間になったので会場へ向かうことに。

母「目黒くん楽しんできてね」

目「ありがとうございます。いってきます」

『いってきまーす』

会場への道を並んで歩く。

『まさかのご対面になっちゃった』

目「素敵なご家族だね。仲の良さが伝わってきたよ」

『うん。大好きな家族』

そしてどちらからともなく手を繋いだ。
花火大会楽しみだな。

・