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〜♪
"もしもし"
目"こんばんは！目黒です！"
"こんばんは。バイトお疲れ様でした"
目"ありがとうございます！あー初めての電話なのでちょっと緊張してます"
"初めて、ですか？昨日もしましたよね？"
目"あれはノーカンで！ほんと記憶曖昧なんです"
昨日とは全く違う様子の目黒さん。お酒パワーってすごいな。ちょっとからかってみたくなった。
"すごい素直で可愛かったです"
目"え…勢いで告白したりしてないですよね？"
告白って(笑)まあでも会いたいとは言ってたな。
"それに近いものは言ってましたよ"
目"うーわ最悪…そういうのはちゃんと…"
彼は途中まで言いかけて、がらりと話題を変えた。
目"ひとつ提案なのですが、俺デートする前にもっとAさんの事知りたいです"
"…と言いますと？"
目"毎日、5分でいいので電話しませんか？そこでお互いのこと少しずつ知っていくんです"
毎日電話！？すごい提案するなぁ。メッセージなら時間を気にせず出来るのに。
"あの…目黒さんは電話が好きなんですか？
目"はい、声聞きたいので。Aさん嫌いでしたか？"
"もちろん急ぎの時とかはします。でも電話してる間は相手の時間奪っちゃうので、かけるタイミングとか気になっちゃって"
目"素敵ですね。相手のこと考えられるところ"
サラッと褒められて、何だか照れくさい。
"でも5分なら大丈夫です"
目"ありがとうございます！嬉しいです！"
"じゃあそろそろ5分たつので…"
目"ま、待ってください！初回スペシャルでもう少し"
初回スペシャルって何？(笑)慌てる様子が少しだけ可愛く思えた。
"冗談ですよ。私も聞きたいことあるので"
目"ついに俺に興味もってくれましたか！"
…あまりいい話では無いのだけれど。私は噂というものが嫌いなので、真実を本人から聞きたい。
"妹に目黒さんのことを話したんです。そしたら高校の時に良くない噂があったって言ってて"
目黒さんは少しの沈黙の後、ゆっくり話し始めた。
目"そういう噂があったのは事実です"
声が苦しそう…。きっと、人気者の目黒さん故の悩みがあったのだろう。高校時代、私もあることないこと言われた経験がある。
目"今まではどんな噂流されても別に平気でしたけど、Aさんには誤解されたままでいたくないです。聞いてもらえますか？"
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年9月28日 6時
