My Destiny Ⅱ (ページ20)

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幼馴染以外の人がいる前だと、素を出すことの少ない翔太が荒れている。ほら岩本先生がびっくりしてるよ。

宮「翔太落ち着いて。おふたりもいる事だし」

渡「…すみません」

岩「いえ！渡辺さん先日はありがとうございました！周りに超褒められました」

阿「阿部です。お会いできて嬉しいです」

渡「…渡辺です」

少しだけ落ち着いた？翔太も含めみんなで乾杯する。美味しそうな料理がたくさん出てきて幸せ。

岩「宮舘さんの料理めっちゃ美味しいです！」

阿「はい。これは通いたくなりますね」

宮「お褒めいただき光栄です。張り切って作りすぎたので、沢山食べてください」

『涼太いつもありがとね！全部さいこーだよ！』

阿「A先生テンション高いですね」

渡「コイツ酔うとうるさくて、すみません」

岩「楽しそうで良いじゃないですか」

みんなで美味しい料理を食べながら談笑していると、ふと思い出したように岩本先生が話し出す。

岩「そういえば土曜日に水族館いたらしいですね」

阿「康二たちが言ってました男前といたって。おふたりの事ですか？」

向井くん達は2人と仲良しだから、何でもすぐに話しちゃうんだよな…みんなの視線が刺さる。

『違います。例の婚活パーティの人です』

その言葉を聞いてバツが悪そうにする岩本先生と、対照的に楽しそうに口角を上げる阿部先生。

阿「水族館デート、いいですね」

岩「ゴホン。あーほら明日も仕事だし？そろそろ帰ろうか阿部ちゃん」

「まだ聞きたいことが…」という阿部先生を引っ張りながら会計を済ませ「ごちそうさまでした！また来ます！」と元気に帰っていく岩本先生。ていうか阿部ちゃんって呼んでるんだ。

『じゃあ私もそろそろ…』

私もその流れに乗って帰ろうとするが、翔太に腕をガシッと掴まれてしまった。

渡「お前に聞きたいことがある」

『…なんでしょうか』

翔太の次の言葉を待つがなかなか出てこないので、それを見かねた涼太が話し出す。

宮「代わりに聞くね。目黒さんと付き合ってるの？」

『え？付き合ってないよ？水族館いっ…』

渡「俺見たから。お前が、き、き、」

私の言葉を遮ってまで話し出した翔太だが、またもや言葉が上手く出ないようだ。

宮「見ちゃったんだって。2人がキスしてるの」

『き！？してないしてない』

まさかあの公園に翔太がいた？でも本当にしてないから誤解はとかないと！

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