My Destiny Ⅱ (ページ15)

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私がお手洗いから戻ると、隣に賑やかな若者が場所取りしていったと目黒さんが教えてくれた。なんだか楽しくなりそうだなーと思いながら、サンドイッチを頬張る。

『んー！美味しいです！』

チラッと彼を見ると、嬉しそうにこちらを見ている。

目「ほんと美味しそうに食べますね。俺も食べよー」

一口食べて目を輝かせ「美味しい」という目黒さん。

目「Aさんと一緒に食べると美味しさ100倍です！」

『そ、それはよかったです…』

…なんて可愛いことを言うのだろう。食後のコーヒーを飲みながら始まるのを待っていると、どうやら賑やかな若者が戻ってきたようだ。

『佐久間くん、向井くん！』

それは、元気印の彼らだった。そこからはひたすら2人の話を聞き、目黒さんも時折クスッと笑っていた。

ショーが始まり、たくさんのイルカたちがパフォーマンスをしていく。左を見ると、カッパの意味がないくらい濡れている向井くん、濡れないように必死な佐久間くん。目黒さんを見ると、私には大きいカッパも彼には小さいようで、はみ出た手足が少し濡れている。

『すごかったですね！』

目「はい。何回みても感動します」

カッパを脱ぐ彼に、用意してきたタオルを「よかったら…」と渡すと驚いた顔をした。

目「持ってきてたんですか？」

『こんな事もあろうかと』

何かあった時用に、タオル2枚持ってきてよかったな。

向「Aちゃん、俺も濡れた～」

佐「いや自分で濡れに行ってたじゃん」

私は自分用に持ってきたタオルを向井くんに渡す。まあ、手が少し濡れたくらいだから私はいいや。

向「ええのー？ピカピカにして月曜日返すな！」

「佐久間くんの事も拭いてあげてね」と伝えていると、手に柔らかい物が触れる。手元に視線を移すと、目黒さんが私の両手をタオルで優しく包み拭いてくれていた。

目「タオルありがとうございます。お借りします」

彼はそのまま自分を軽く拭いていく。私がその様子をボーっと見ていると、背後からクスクスと笑い声がするが聞こえないフリをした。

2人と別れ、まだ見れていなかった水槽へ。彼はクラゲが好きらしく、見ながら一緒にゆらゆらしていた。もうすぐ出口という所で彼が足を止める。

目「これ、やりませんか？」

視線の先にはガチャガチャがあった。それぞれ回して出たものを交換しようという事らしい。いい記念になりそうだし、気合を入れて回そう！！

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