My Destiny Ⅱ (ページ14)

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佐久間side

今日は1日アニメ見ようと思っていたのに…
夢でイルカショーを見てどうしても行きたくなった！という康二の謎の誘いによりスノ水に向かっている。
※スノ水…snow水族館の略

向「さっくん怒らんといてーや！」

佐「怒ってないよ！康二、他に誘える人いないもんね！」

向「辛辣ぅぅ…俺はさっくんと行きたかったんよ」

佐「どうだかね～にゃはは」

水族館に到着し、いろんな水槽を見て回る。小学生ぶりに来たけど癒される～。俺はペンギンが可愛くて好き。

向「イルカショー14時からやから、早めに行って場所取りしよ！」

そういう康二に続いてイルカショーエリアへ。始まるまで1時間以上あるので、まだ人はまばらだ。あ、でも人気のある前方はほぼ埋まってる。最前の水かぶり席はあと3席。まあ俺は濡れたくないから選ばないけどね。

向「席は絶対に前！最前が3席空いてるやん！いこ！」

佐「え～濡れるのヤダ」

俺の抵抗も虚しく、康二に引きずられるように最前に向かった。

向「あの～隣って空いてます？」

さすがコミュ力の高い康二。知らない人でもぐいぐいと話しかけていく。通路側に座る男性がこちらを向いた瞬間、俺は言葉を失った。

佐「ち…千秋…？」

そう、俺の好きなアニメの主人公"千秋"がそのまま出てきたような男性だったのだ。千秋は眉目秀麗で女性からモテモテ！なキャラクターだ。もちろんそのアニメを知らない2人の頭には？が浮かんでいる。

佐「すみません。失礼しました…」

俺が謝ると男性は優しく笑って「大丈夫ですよ」と言った。やばい、声まで似てる。

目「隣は人が来ますが、その奥なら空いてると思います」

向「やった～！ていうかお兄さん、えらい男前やなあ」

おいおい、どこまでもコミュ力高いな君は。男性が持っているサンドイッチが気になった俺らは、場所取りをしてキッチンカーに買いに行った。無事に購入し座席に戻ると、男性の隣には先ほどはいなかった女性がいた。彼女？奥さんかな？

向「お兄さん！俺らも買ってきたで～ぇえええ！」

佐「康二声でかいぃぃい！」

うるさい康二を注意しようとしたが、俺まで大きい声を出してしまった。それもそのはず、男性の隣に座っていたのは我らがAちゃんではないか。

『佐久間くん、向井くん！』

目「お知り合いですか？」

『はい。私の生徒たちです』

俺ら、Aちゃんのデート？現場に遭遇しすぎでは

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