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120. ページ20
数日後
「...できた！！！！」
恋する気持ちを爆発させたような赤が欲しかった。
ただ、想像はついているのに色に出せなかった
でも、あの時の真っ赤なトマトを見てわかった。
弾けるようなみずみずしい赤
これが恋のドキドキ感を引き出す
何色も、私の中の気持ちを1枚に描いて言った。
そしてやっと完成したんだ...！！！
「...2人で見た、あの日の花火だ...」
約束は果たしたい
この絵を見て欲しい、どこにいるのか何をしているのか
高梨くんのことは全く分からない
これは私のエゴだ
私だって知らなくたっていい
私の事なんて忘れててもいい
ただ一瞬でも目に入ればいい
私の世界に君がいるって...この絵に込めたから
私はその絵を、美大のコンクールに提出した。
この先どこまで絵を続けられるのか分からないけれど
どうか君に届くまでは頑張りたい
あなたがいるから頑張れるって...いつもそう思ったけれど
大切なものははっきり見つかったんだ。
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作者名：セピ力
| 作成日時：2024年3月19日 23時
