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臣side


ここ最近はずっとAと一緒に過ごせて心が満たされる。


あんなに、固かった表情も俺といる時はコロコロ変えて、
愛おしい気持ちが溢れ出る...


...



「臣さん、次の会食なんですけど...「断って」


もうなんど断ったか、わからない。


いつも何処かしらに声がかかる...



「...そろそろ、飯の場に顔出して下さいよ」

岩ちゃんの呆れた声に...


「Aが待ってるし」

そろそろ岩ちゃんに怒られても仕方ない事くらい俺だって分かる。


ガキみたいな言い訳を言って...


「臣さん、重いっすね...Aさんもたまには1人でのんびり過ごしたいんじゃないんですかー?」


「...」


そうだったらどうしよ。なんて思って何も言い返せない。


「もう、オッケーのメッセージ入れたんで、仕事して下さいね。会食と言う名の、仕事を!」


岩ちゃんに釘をさされて...

小さくため息を着いてAにメッセージを送った。



...



会食が終わってやっとマンションについた。


ドライバーが降りて扉を開けるのさえ、待てなくて、

「いいよ。自分でやる」

着いた瞬間に車のドアを開けておりた。



自宅に入るまでにAはもう寝たかな?

それともリビングで待ってくれてる?



少し期待しつつ玄関を開けて、リビングの扉を開けた。



間接照明だけが付いてて、少し薄暗いリビング...



もう部屋に行ったんだなって少しショックをうけていると...



ソファーに寄りかかったスースーと寝息を立てるAの姿が目に入った...


起こさないように静かに近づいた。


そして、無意識に伸びた俺の手は
クッションに寄りかかってない反対の頬を包む...


少しひんやりしてて...



俺の手の温もりに心地良さそうな顔をしたA


「...好きだよ...」

思わず呟いた声に少しだけ笑みを浮かべた君...

「...起きてる?」



俺の問いかけに...変わらず寝息を繰り返す...A。
...寝てる。



ホッとして


寝顔をずっと見てたいけど、一旦お風呂に入った。



お風呂から上がると相変わらず気持ちよさそうに寝てるAの横に座った。


肩が触れ合うくらい近く座って...


肌寒いのかすぐに体温を求める様に俺に寄りかかった。



『...さみしかった』


「え?」



...小さな声だったけど確実に"さみしかった"と呟いたAは寝言だったのか、またスースーと寝息をたてる。

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作者名:青空 | 作成日時:2024年3月26日 1時

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