88. ページ39
.
その日の夜、翔太はいつものように帰ってこない。
夜ご飯は、いつも翔太以外の3人で食べるのが日常になっていた。
向「Aちゃん実習どう?」
「あー、うん、1ヶ月でとりあえず自分らのプレゼンの資料とか作るって感じで、そっからまた次の段階っていう…」
向「なんかめっちゃ盛り上がってたよな?」
「それが……タイアップする企業があの霧島ホールディングスでさぁ…」
宮「えっ?もしかしてこの前会った人いたの?」
「もう、実習どころじゃないかも…たすけて、舘さん」
宮「まぁでも毎日顔合わせるわけじゃないでしょ?」
「でもその企画の代表があの娘の方の怜美さんって人で…次は2週間後に来るって」
向「霧島、ってめちゃくちゃ有名なところやん、うちの大学もすごいなぁ」
宮「向こうはAちゃんのこと知らないんだし、
大丈夫だよきっと」
謎の発言してたことは…まだ言わなくていっか。
翔太からも何も聞いてないし。
一応、彼女は私なんだし。
一応とか自分で言っちゃってる時点でもう疑ってるよね、、
そんな思いを心に隠しながら
なんとかみんなでプレゼンの大体の方向性を決めて、作成にとりかかる。
普通に授業もあるわけで、いつもよりは少ないけど。
必然と帰りもおそくなるし舘さんや康二くんともゆっくり話す時間もないまま、早2週間。
怜美さんが来ると言っていた日。
見覚えのある人がいた。
花音「あれっ?Aちゃん?だよね!?」
えっと…あ、翔太の…!
「花音ちゃん!え!どうして?」
花音「今霧島ホールディングスが手懸けてるお店の実習中なの!それで、ここの大学とタイアップ企画あるから刺激にもなるし来ないかって怜美さんが言ってくれてね」
「そうだったんだ、すごい偶然!」
菜「…A、あの…」
「あ、ごめん。この人翔太の妹さんの、花音ちゃん」
菜「あぁ!!美容師の彼ね!どうも〜同じクラスの菜月っていいます」
目「目黒です」
菜「この人が目黒さんかぁ〜、あ、ごめんなさい
お兄がこの前話してて笑」
怜美"渡辺さん、こっちよ?あ、お知り合い?"
菜「たまたま会っちゃって。すみません。
じゃあAちゃん、またね!お兄によろしく!」
「うん!またね!」
よろしくってことは、翔太、妹に付き合ってること報告したのかな?笑
なんだかんだ仲良しな兄妹だなぁ。
目「俺どんな話されてんだろう、笑」
605人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のりぞー(プロフ) - えええーーーー!!Σ(Д゚;/)/なんだか、悲しい…すごく続きが気になりますが、すでに泣きそうで…(>_<)更新、楽しみにしています。 (3月26日 20時) (レス) @page50 id: d71bdacb2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきんこ | 作成日時:2024年2月12日 22時