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ピンポーン
A『はぃ』
蓮「俺だよ、開けて?」
A『どうぞ』
開けてもらったエントランスを抜け、エレベーターに乗る。
玄関前。
ピンポーン
A『はぃ』
蓮「俺。」
少し待つとカチャッと鳴り鍵が開いたことがわかる。
少し開けてくれたドア。
ドアノブを持ってグッと開ければ、Aちゃんがいるけど、、、
目の周りが赤い。
泣いたのかな?
A『寒いし、入って?』
蓮「おじゃまします!」
玄関に入っただけなのに、Aちゃんのにおいに幸せな気持ちになる。
ソファに座るAちゃんは俺の方を見てくれない。
蓮「隣、座っていい?」
コクンと頷くAちゃんの隣に座るタイミングで、グスッと鼻をすするAちゃん。
蓮「Aちゃん?」
蓮「あの記事、見たんでしょ?」
そう聞きながら、Aちゃんの方に体を向ければ、ソファの上で膝を抱え込んでしまうAちゃん。
蓮「あんなの、あり得ないよ?」
自分の膝に顔を伏せてしまい、Aちゃんの顔が全く見えなくなる。
蓮「俺にはもう、Aちゃん以外見えてないよ。」
なかなか顔を上げてくれないAちゃん。
蓮「、、こっちみて?」
と、Aちゃんの腕をツンツンしてみれば、今度は俺に背中を向けてしまった!
蓮「ねぇAちゃん、、」
蓮「俺のこと、信じられない?」
そう話せば、俺に背中を向けつつも、首を横に振って反応してくれる。
蓮「お願いだから、顔見せて?」
そう話ながら、Aちゃんの座るソファの下に降りつつ、上のAちゃんを横向きのまま囲うように腕をまわす。
蓮「お願い。」
Aちゃんは自分の服で涙を拭きながら、俺の方を少し見てくれた。
蓮「俺にはAちゃんだけなんだよ。信じて?」
また泣き出しそうなAちゃんに、両手を広げてみれば、、
膝を抱えて座ってたAちゃんが、俺の膝の上に座る格好になるから、、
そっと、しっかり、確かめるように抱きしめる。
泣き止んできた様子のAちゃんを確認すべく、少しだけ離して顔を確認する。
蓮「泣かせちゃったね、、ごめんね?」
A『やだ』
蓮「やだ?」
A『ゃだ、はなさないで、』
と、また泣きべそのAちゃんを慌ててハグ。
蓮「おいで、、落ち着くまでこのまんまでいよ( ´ー`)」
そう話せば、ギュッと抱きつき直すAちゃん。
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作者名:mime | 作成日時:2023年10月8日 19時