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宮舘side
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目黒『俺の勘違いだったらすみません。最近ちゃんと、寝れてますか?なにか1人で抱え込んでませんか?』
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その言葉に、飲み物を飲もうとして伸ばした手が止まった。
なんで?
なんで、気づいたんだろう。
上手く、誤魔化していたはずだったのに。
いや、できてなかったのか。
多分皆は、触れないでいてくれたのかもしれない。
皆は"優しすぎる"から。
俺から言うまでは、黙っておいてくれたのかもしれない。
そして"優しすぎる"から、俺には本当の事を言えずに俺が望んだSnowManで頑張りたいと言うのを許可してくれたのかもしれない。
目黒『舘さん?』
宮舘『...っ、なんで...なんで、』
目黒『...?、大丈夫?顔色悪いよ。』
宮舘『なんで、優しくするの?
...本当は、俺の事、恨んでるんだろ?』
目黒『え?』
心配してくれている目黒の声は届いていたけれど、頭に湧き出てくる言葉は止められずにいた。
宮舘『皆、本当は思ってる。俺じゃなくて目黒が助かればよかったって!俺はアイドルの記憶が全くない一般人みたいなものだ!だから、怪我も記憶も何もかも無くなってれば切り捨てられたのに!
俺があの日、1人で全部背負えばよかったんだ。なんで、なんで、庇ったんだよっ...。
SnowManのメンバーだって、世間だって、目黒が元気でアイドルとして活躍する事を望んでるんだ。
皆、皆は、俺を恨んでる。だけど、皆は優しからいえないだけだっ...。』
言い切った後にハッとした。
回復を頑張っている目黒にこんな事を言うなんて最低な行為をした。歳上のくせに気も使えないで本当にダメな人間だな、俺は。
宮舘『っ..ごめん、こんな事をいって。
もう帰...』
急いで立ち上がろうとしたのを止められた。
目黒『帰らせませんよ。』
恐る恐る目黒の顔を見ると、怒りと悲しみを含んだ複雑な表情をしていた。
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りん(プロフ) - ともみさん» こちらこそ、素敵なメッセージありがとうございます! (2022年5月28日 13時) (レス) id: 9dd6c9cdd9 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - 涙が止まりませんでした。素敵な小説をありがとうございます。 (2022年5月28日 0時) (レス) @page33 id: aad3573941 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - りんさん» いえいえ! (2021年10月17日 21時) (レス) id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リセルさん» ありがとうございます!訂正します! (2021年10月17日 21時) (レス) id: 397729a488 (このIDを非表示/違反報告)
リセル(プロフ) - すみません、更新された最後のページで、分かり切っただと思いますよ! (2021年10月16日 2時) (レス) @page25 id: d52ea51f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2021年6月16日 1時