#31 ページ31
渡「藤田さんめちゃめちゃハッキリしてんね、笑」
久「あ、ごめん。私思った事そのまま口にしちゃうタイプで」
渡「いやそれ俺も、笑」
久「あはは、そうなの？じゃあますます見直した、笑」
渡「いやどんなよ、笑」
そんな風に、初めて会話した2人は共通点を見つけ、あっという間に意気投合した。
チラッと渡辺くんが私に視線を送って微笑む。
…良かったね、渡辺くん。
今日でかなり久美と接近できたじゃん。
私も微笑み返したけど、上手く笑えてたかな…
渡「…」
久「てかチャイム鳴っちゃう！A行こ！」
「あ、うん！」
久「じゃーね、渡辺！」
渡「ふは！渡辺呼びなんかツボだわ、笑」
久「なんで？だって渡辺は渡辺じゃん」
渡「いやまぁ確かに、笑 んじゃーね〜」
あまりにもお似合いで自然体な2人の会話に、私の心情は複雑だった。
・
・
・
結局さっきも渡辺くんにお礼を言えなかったなぁ…
というか、2人の間に入る隙なんか無かった。
それに渡辺くんが久美と話せるせっかくのチャンスを奪ってはいけないと思ったから。
ため息を吐き出した3限の終わり。
スカートの中のスマホが震える。
…もしかして、、、
そんな淡い期待を込めて画面を見れば、
渡『昼休み、屋上集合』
2回目の屋上招集がかかった。
嬉しい…、
だけど、やっぱり複雑。
だって呼ばれた理由が手に取るように分かるから。
きっと渡辺くんは、今日久美と話せた喜びを私に全身全霊で伝えてくるだろう。
興奮状態の渡辺くんを、冷静な気持ちで受けとめる覚悟をしてから屋上に行く必要がありそうだ。
ふと、自分の手を見つめる。
今朝、思いがけずに渡辺くんと繋がれた手。
大きくて、温かったなぁ…
キュンとしたなぁ…
……
渡辺くんはいよいよ久美に連絡先を聞くんだろうか。
私はその時、どんな気持ちで見守ったら良いんだろうか。
ぐるぐる渦巻く感情の中、当然4限の英語の授業なんて頭に入ってくるはずもなく。
代わりにこれから味わう複雑な心境を予測して、私は早くも鼻の奥をツンとさせていた。
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R(プロフ) - なおさん» 何度も読んで頂き嬉しいです🥺こちらこそありがとうございます！ (8月17日 22時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 初めまして！このしょっぴーと主人公ちゃんが大好きですー💕実は何度も読み返していて😊今日もきゅんきゅんさせて頂きました♥️ありがとうございます！続きもまた読みます💙 (8月17日 16時) (レス) @page50 id: 61924ce533 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みみみさん» 嬉しすぎます！ありがとうございます🥺✨ (2023年4月5日 20時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
みみみ - 素敵すぎです！あー、しょっぴーに惚れてしまった♡ (2023年4月5日 13時) (レス) @page50 id: 10d256d720 (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - ピカンチ★さん» この作品を見つけて下さりありがとうございます🥺💙ハニレモ良いですね☺️🍋お時間がある際に良かったら番外編も覗いて下さると嬉しいです🥺💙 (2022年6月25日 19時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2022年5月22日 14時
