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『あまりにも見つからないから、そのカード…すいません見ちゃったんですけど、知らない歌詞だったんで調べたら曲が出てきて…。なんとなく暗記してたらさっきその曲が練習中聞こえてきてビックリして』
なるほど…
曲で推測してここに辿り着いてくれたらしかった。
「あの…本当にありがとうございます。諦めてたので、すっごく嬉しかったです！」
そう言って深々と頭を下げて感謝の意を表した。
『良かったです。あの後、怪我とかも大丈夫でしたか？』
一瞬何のことかなって思ったけど、おそらく背中に当たったボールと汚れた手足のことかなって。
「はい、全然大丈夫でした！お騒がせしました」
2人でペコペコと頭を下げ合う何だか妙な光景だった。
「あの…そういえば今って練習中じゃなかったんですか？…怒られちゃわないですか？」
『あ…やべ。確かに…そうっすね。俺、届けるのに必死で誰にも何も言わずに勝手に来ちゃったな』
そんなことある？…って思ったけど、イケメンくんは大真面目な顔で考えている。
「ごめんなさい、私のせいで怒られちゃうかな…。あの、一緒に行って訳を説明しましょうか？」
『えっ…！？いえ…大丈夫です。多分何とかなるんで。じゃあ…僕はこれで』
そう言って最後にもう一度頭を下げてベランダから去って行った。
大丈夫かな…申し訳なかったな…
しかも歌詞カードを無くしたのも転んだのも全部彼のせいじゃないのに。
心苦しい気持ちでイケメンくんの背中を見送っていたら、部室で練習中だった友だちや後輩たちが好奇心丸出しの顔でベランダに勢い良く出てきた。
友「ねぇ！今の1年の目黒蓮くんじゃん！A知り合いなの？どーゆう関係？」
「目黒くんて言うんだ？」
友「えっ！？知らないで話してたの？」
「うん。私が前に無くし物した時たまたま居合せて、そしたらそれを見つけてくれて、わざわざ届けに来てくれたんだ」
友「何そのマンガ的展開！羨ましい！」
「知り合いだったの？」
友「知り合いじゃないけど、各学年に目黒くんのファンクラブあるくらい有名人なのに、逆にAは何で知らないの！」
信じられないという顔で驚かれて、私も驚いた。
ファンクラブ？？
後「うちの学年でも入学式の時からめちゃくちゃ女子に騒がれててすごい人気です！改めて近くで見たけど…めっちゃかっこよかったですね〜」
後輩ちゃんがそう補足して教えてくれた。
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R(プロフ) - emさん 寂しいと思ってもらえるなんて…🥺ありがとうございます！ (2021年10月22日 16時) (
レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - みかさん 嬉しいコメントありがとうございます🥺ほっこりしてもらえて安心しました＾＾ (2021年10月22日 16時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
em(プロフ) - 終わっちゃうのが寂しいです🥺 (2021年10月22日 7時) (レス) @page22 id: d7760676f5 (このIDを非表示/違反報告)
みか - 最後ちゃんとほっこりさせてくれるRさん！プラスアナザーストーリーという展開！いやぁますます目が離せない (2021年10月21日 21時) (レス) @page22 id: 75d95be2cc (このIDを非表示/違反報告)
R(プロフ) - とんたんさん 前作も読んで下さったのですね！ありがとうございます、嬉しいです（涙）おまけも楽しんで頂けていたら幸いです＾＾ (2021年10月21日 21時) (レス) id: 7b806d3bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R
| 作成日時：2021年10月15日 21時
