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しばらくして、岩本と渡辺が戻ってきた。
疲れきったAは眠り、宮舘だけが起きていた。
岩「そっちもか。俺たちもだよ」
渡「すぐ戻ろうとしたんだけど、外にもびっちり」
宮「そう。この街からも早く出た方がいいかな」
岩「なんか思うところがありそうだな」
渡「その、めめ、ってヤツの話?」
宮「あいつのところに獣人は来たのかなって思ってね。それで俺らのことを心配して助けに来てくれたのか。それともたまたま、居合わせたのか」
渡「その辺なんも言ってなかったんだ」
宮「もっと冷静になればよかった。Aを守ることしか頭になかった」
岩「あいつらとの関わりを絶つためにもさ、早くこっから離れた方がよくね」
渡辺はAの枕元にしゃがみ込み、寝顔を眺めた。
あどけない無垢な寝顔だ。
宮「これに懲りたら、翔太もAのそばを離れないことだね」
渡「…うん」
渡辺はもぞもぞとAのベッドに入った。
「んん…」
Aは声を漏らしたが、渡辺に抱きしめられて安心したのか目を覚ますことはなかった。
―――そんなことがあったのに。
翌日、今度はAの姿が宿になかった。
風呂上がりで髪を拭きながら渡辺。
渡「あれ?Aは?」
宮「…翔太、あんなことしておきながらよく言えるね」
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奈緒 - 今晩は〜私です、ここのサイト大好きです! (3月14日 21時) (レス) @page23 id: 92d0591533 (このIDを非表示/違反報告)
奈緒 - 今晩は〜私です、この話、あのアニメですねぇ〜、嬉しい〜これからも溺愛応援致します! (3月9日 21時) (レス) @page14 id: 92d0591533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたあめなのは | 作成日時:2024年3月8日 16時